mysound SPECIAL INTERVIEW!! カラスは真っ白
NEW RELEASE
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- バックトゥザフューチャー
- カラスは真っ白
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躍動するグルーヴ!心踊るメロディー!“サウンド・オブ・カラスは真っ白”ここに極まる!
- アルバム
- 9曲収録
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INTERVIEW
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--今作『バックトゥザフューチャー』は、フルアルバムとしては3年ぶり。過去の作品とは異なる手法で製作されたそうですね。
今までは、作品ごとにコンセプトや世界観ありきの作り方をしていたんですけど、今回は単純に今メンバー個々がカッコいいと思うものをやろうということで、メンバー全員が作詞作曲をしています。一聴すると統一感がないかもしれないけど、バンドの"らしさ"は色濃い作品になったんじゃないかな、と。
--確かに、曲ごとに表情がガラリと変わる刺激的なアルバムだと感じました。でも、ちゃんと"らしさ"もあって。
どんな曲でもヤギヌマカナ(ヴォーカル)のフィルターを通して歌うことで、カラスは真っ白"らしく"なるんだって、このアルバムを作ったことで改めて気づけましたね。今一番やりたいことを情熱的にやれたからこそ、フルアルバムとしてリリースできました。
--また、桐谷健太さんの楽曲プロデュース/アレンジ参加や映画『何者』への菅田将暉さんへのギター指導やライブシーン監修参加など、バンドの枠を出た活動も注目すべきところですね。そこで得たものは、きっとバンドへも還元されているのだろうと思います。そして、10月14日(金)からはアルバムリリースツアーも始まります。
フルアルバムのツアーは久しぶりだし、1stアルバムのときはお客さん5人くらいだったんで(笑)。今回はワンマンなので楽しみでしょうがないです。観にきてくれる以上は、「今年観た中で一番良かった」って言わせないとやる意味がないと思っています!
--では、本題のプレイリストのお話へ。今回は「シミズコウヘイのso good!なプレイリスト」ということですが、セレクトの基準は?
単純に僕が最近好きな曲です(笑)。ぜひ聴いてみて!ってオススメしたい曲を選んでみました。
--ちなみに、これまでミックスCDなどを作ったご経験は?
ありますね。中学生の頃とかに歌謡曲が好きだったので、MDで年代別に作っていました。
--では、1曲目。"La La La" Naughty Boy -ft. Sam Smith。世界的にヒットした2013年リリースの1曲です。一度聴いたら忘れられない強烈な一曲ですね。
もうね、呪われちゃったんですよ、この曲に。"la la la"の呪い(笑)。MVも怖いんですよね。気持ち悪いのに見ちゃうっていう感じです。もともとSam Smithが好きっていうのもあるんですけど、個人的にこうして誰かと一緒にやったときのほうがアクが出ていいなって思います。ぜひ聴いて、みんな呪われてほしいです。
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--お次は、commonの"Be"。カニエ・ウエストとJ Dillaをプロデューサーに迎えたアルバム『BE』の1曲目です。
とにかくイントロのベースが印象的で、メンバーみんなが好きな定番曲なんです。フレーズが好きすぎてライブとかでも隠れて弾いているので、注意して聴いてみてください。気づいた人はツウですね(笑)。この曲を初めて聴いたのは、あるバンドのSEで流れてて「めちゃくちゃかっこいい!」って思って聴くようになりました。グルーヴもかっこいいけど、フレーズがかっこいいんですよね。
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--次は、フラー・イーストの"sax"。プレイリストの中で唯一の女性シンガーの曲ですね。
彼女の歌自体もすごいんですけど、ギターのリフにやられちゃいましたね。2015年のナンバーワンリフ! すごくシンプルで誰でも弾けるのに、こんなにキレッキレのギターリフなかなかないぞ、と。タイトル"sax"ですけど、これ"guitar"じゃないのかって(笑)。
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--続いて、Chicの"La ferak"。言わずと知れたファンク・アンセムです。
できればリアルタイムでこの時代の音楽を聴きたかったな・・・っていう憧れの曲です。ナイル・ロジャースのカッティングって、すごくカッコいいんですけど、この人にしか出せない謎のグルーヴがあって、もう意味わかんない(笑)。ワンフレーズでずっと聴かせてくれるって、すごいことですよね。この曲に出会ったのは20代前半なんですけど、家族でたまにChicをかけながらドライブしていた思い出もあります。
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--次は、KIRINJI"The Great Journey feat. RHYMESTER"。アルバム『ネオ』収録のシティポップにバキバキのライムをトッピングした曲です。
この曲はリアルタイムで聴けて良かった!今年、自分が作った曲以外でナンバーワンです。ほんとに最高!細部にまでこだわった曲作りをされているのが感じられるし、すごい化学反応が起きている。いいなあ、さすがだなって思いますね。今の僕らの気分もこの曲に近いテンションですね。"浮気ディスコ"っていう曲にもそれが表れていると思うんです。特にドラムのタイヘイはこういうことがやりたいんじゃないかな。
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--そして次は、ご自身がアレンジャーとして参加なさった桐谷健太さんの"何か"。9月28日リリースのアルバム『香音-KANON-』収録曲です。
この曲は、UKロックっぽいものとか何パターンか提案した結果、少しトレンディなアーバンさを感じさせる4つ打ちのアレンジに仕上がりました。浦ちゃんでお馴染みの"海の声"のイメージとはまったく違ってくるので意外かもしれないですね。ご本人もこういう曲を歌うのは初めてということで、新しい一面を見せるタイミングに関われたことはうれしいです。ぜひ聴いてほしいですね。
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--お次は、ロビン・シックの"blurred lines"。2013年の全米チャートを12週に渡って独占した、なにかとスキャンダラスな1曲です。
最近『ミニオンズ』にハマって、そこでロビン・シックめっちゃかっこいいなと思って聴くようになりました。ブルース進行でルートやコードは単純でシンプルな構成なのに、音のクオリティに対するこだわりと彼の声でここまでのものになってるんじゃないかなって。
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--お次は、2001年リリースのエレクトロ・アンセム、Daft Punkの"digital love"。
もともとダフトパンクは好きだったんですけど、pentatonixのカバーにやられちゃったんです。ちょうど大学の卒論を書いてるときで、めっちゃ苦しい時期にめっちゃカッコいいことをやっているから、深夜2時の研究室で泣きながら聴いて「俺もがんばろう…」って(笑)。そのカバーを聴いたことで、改めてこの曲ってすごいんだなと。僕の好きなものが詰まってる曲です。こういう定番曲を挙げると「はいはい」って言う人もいるかもしれないですけど、うるせえ! いいものはいいんだよ!って言いたいですね(笑)。
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--そして最後が、steve vaiの"jibboom"。これは、このプレイリストのなかで唯一シミズさんにとってのルーツといえる曲だそうですね。
そうですね。ギターヒーローはたくさんいるし色々聴いてきたんですけど、この人のギターは好きになれないんですよね(笑)。だけど、この曲だけは好き。思わず「速っ!」って思わず声が出ちゃうくらい速いのに、キャッチーなんです。steve vaiって難解な曲が多いし使ってるギターも変なんですけど、この曲はわりと誰が聴いてもかっこいいと思えるんじゃないかな。ひとつひとつの音がかっこいいんです。
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--トレンドから王道までバリエーション豊かでしたね。『バックトゥザフューチャー』も、いろんなバンドの曲が入っているとも感じられるくらい多彩なものなので、今回のプレイリストのように多様な曲から影響を受けているのも納得できます。
本当にそうかもしれないですね。自分が作った曲を思い返しても「これはこれっぽいな」って思うところはあります。こうして個々の好きなものを取り入れて自由にやれてるっていう今の環境に感謝しているし、そうやって作ったアルバムを聴いてもらえるっていうのは、ありがたいなって思っています。
ORIGINAL PLAYLIST
シミズコウヘイのso good!なプレイリスト
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text&interview by Misaki Nonaka
photo by Kohichi Ogasahara
DISCOGRAPHY
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- バックトゥザフューチャー
- カラスは真っ白
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躍動するグルーヴ!心踊るメロディー!“サウンド・オブ・カラスは真っ白”ここに極まる!
- アルバム
- 9曲収録
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- アルバム
- 6曲収録
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PROFILE
2010年結成。ヤギヌマカナのウィスパーボイスと歌詞が奏でるシュールな個性と、高い演奏力とアレンジ能力を誇る楽器隊のタイトでグルービーなファンキーサウンドの融合によるオリジナリティ溢れるファンキーポップな世界観が魅力。結成以来、徹底的に追及を続けるライブショーは全国各地のオーディエンスを魅了!また、2ndミニアルバム『おんそくメリーゴーランドに収録される“fake!fake!”をはじめとした一連のミュージックビデオは海外でも反響を呼び、その音楽性と共に国内外にて高い評価を受け、ジャンルレスな存在感で親しまれている。2016年9月21日に、メンバー全員が作詞、作曲を担当した2ndアルバム『バックトゥザフューチャー』をリリースする。
LIVE
■『バックトゥザフューチャー』レコ発ワンマンツアー
日程:2016年10月14日(金)
会場:大阪 Shangri-La
時間:OPEN 18:30/START 19:00
料金:ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700
日程:2016年10月16日(日)
会場:福岡 Queblick
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700
日程:2016年10月18日(火)
会場:名古屋 CLUB UPSET
時間:OPEN 18:30/START 19:00
料金:ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700
日程:2016年10月20日(木)
会場:東京 恵比寿LIQUID ROOM
時間:OPEN 18:00/START 19:00
料金:ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700
日程:2016年11月3日(木)
会場:札幌:Sound Lab mole
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700
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