【レコードジャンキー富和】第37話「廃盤セールを狙えづら!」


mysoundマガジン読者の皆さまにはもうお馴染み、レコードの深遠なる魅力をお伝えする【レコにまつわるエトセトラ】、独自の視点で推薦盤を紹介する【秘密レコード〜 レコ屋がこっそり教える、ヒミツのレコメンド】。その著者であるディスクユニオン新宿ロックレコードストア店長の山中明氏による、漫画連載が【レコードジャンキー富和】です。得意のイラストを武器に間口はより広く、しかしディープな内容をポップにお届け!

第37話は、いきなりヴァシュちゃんの素朴な問いかけからスタート。確かに「廃盤セール」と呼ばれるものの、例えばデパートのバーゲンセールのように(すべての商品が)特価販売されているわけでもないという。そんなレコ屋の名物イベントに、ヴァシュちゃんが初潜入!

 第37話「廃盤セールを狙えづら!」(1)

 第37話「廃盤セールを狙えづら!」(2)

 第37話「廃盤セールを狙えづら!」(3)

 第37話「廃盤セールを狙えづら!」(4)

 第37話「廃盤セールを狙えづら!」(5)

 第37話「廃盤セールを狙えづら!」(6)

 第37話「廃盤セールを狙えづら!」(7)

 第37話「廃盤セールを狙えづら!」(8)


ドキドキしながら、廃盤セールの列に並んだヴァシュちゃん。うっかりお目当ての品を口走ってしまいますが、顔見知りのコレクターたちの善意&協力もあり、無事にゲットできました。これで「廃盤セール」の楽しさも知ってしまい、ますますレコードジャンキーへの道まっしぐら!?
 

 

 

★今回のレコードMEMO★

 

私はいろいろな国のレコード屋に行きますが、その度に廃盤セールって日本特有のカルチャーだなぁと思わされます。とはいえよくよく考えてみると、日本だってすべての店がやっているワケでもなんでもないので、ただ某赤黒の店が猛烈にやっているだけなのかもしれません。

じゃあ別に一般的ではないし、そんな良いモンじゃないのねって思うかもしれませんが、参加してみるとこれがまたけっこう楽しいものなんですよ。あの血湧き肉躍るような熱狂の中で、夢と希望(と妬みと嫉み)が渦巻く、レコ屋のダイナミズムをこれでもかと感じられる一大イベントなのです。

しかし、そんな廃盤セールもコロナ禍の到来によって、一時は極端に数を減らしたものです。まぁ最近でこそまた増え始めてきてはいますが、あんなにギラついていたオールドスクールなコレクターの皆様もあの時よりはずいぶんと落ち着いたもので、ニコニコと楽しく平和に掘っているのです……って、そんな簡単に行くワケないか。

ではまた次回!

 

 

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<登場人物 プロフィール>

 

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富和(とみかず)

3度の飯よりレコが好き、ナチュラル・ボーン・レコード・ジャンキー。
好きな音楽はブリティッシュ・ロック。高円寺在住。

 

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マローン

富和の相棒の猫。
レコード部のアイドル。

 

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ヴァシュちゃん

レコード初心者なオテンバ娘。
レコ部の紅一点.。

 

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キューくん
富和の同級生。
顔も趣味も度を越しているが、根は優しい富和の良き友達。基本CD党。

 

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フレディのおっちゃん
富和の一番のレコ友(レコード友達)。
QUEENに全てを捧げる漢。

 

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ボビー
クールに決めるレコード仕事人。
数少ない富和憧れのディガー。

 

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シルおばさん
富和を幼少の頃から見守り続けてきた育ての親。

 

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マック店長(テンチョー)
富和行きつけのレコ屋、ディスクオニオン高円寺本店の店長。

 

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フリップ先生
レコ部の顧問。音楽は詳しいがレコードには疎い。​​

 

 


 

Text&Comic:山中明(ディスクユニオン)
Edit:大浦実千